水虫薬 おすすめの市販薬 – 完治しない・効かないときの選び方

水虫の原因は人によって違います。そのため、「すべての人に一番よく効く水虫薬」というものはありません。

肝心なのは、自分にあった水虫薬を見つけること。効果がなければ、別の薬を試すことをおすすめします。

市販の水虫薬の選び方

水虫薬を毎日ちゃんと塗っているのに、いつまでも治らない……

治療の効果がでない理由は、お使いの水虫薬があっていないのかも知れません。

水虫薬の主成分は抗真菌薬

水虫薬が効く原理は、「殺菌」です。水虫の塗り薬は、殺菌成分(抗真菌薬)を1%程度含有します。この殺菌成分(抗真菌薬)によって水虫菌を駆除するのです。

抗真菌薬は、抗生物質と字面が似ていますが、まったく違うものです。水虫菌はカビの一種(真菌)なので、抗生物質では治癒しません。真菌にターゲットをしぼった、抗真菌薬が必要です。

市販の水虫薬が含有する抗真菌薬は、おおむね以下の4つのどれかです。

  • ブテナフィン塩酸塩
  • テルビナフィン塩酸塩
  • ラノコナゾール
  • ミコナゾール硝酸塩

水虫薬のパッケージには、抗真菌薬の種類が明記してあります。

同じ抗真菌薬を使っている例

市販の水虫薬はたくさんありますが、抗真菌薬は数種類しかないため、商品名は違っても同じ抗真菌薬を使っている場合があります。

一例をあげます。

たとえば薬局に必ずおいてある3つの有名な水虫薬、

  • ラミシール
  • エクシブ
  • ダマリングランデ

これらは、それぞれ違う製薬会社の水虫薬です。

ところが、この3つの水虫薬が含有している抗真菌薬(殺菌剤)は、同じ「テルビナフィン塩酸塩」です。つまり、この3つの水虫薬は、商品名は違いますが、実質的には同じ薬です。

ということは……

まず第一に、この3つの水虫薬は、どれも似たような効果です。

そして、第二に、たとえばラミシールを塗ってもあまり効かなかった人は、エクシブやダマリングランデに変えてみても、同じように効かない可能性が高いと言えます。

Point1
メーカーや商品名が違っても、抗真菌薬が同じなら実質的には同じ薬なので、効果は大差ありません。

市販の水虫薬の主成分はおおむね4種類

さきほど述べたとおり、市販の水虫薬の主成分(抗真菌薬)は、おおむね以下の4種類のどれかです。

  • ブテナフィン塩酸塩
  • テルビナフィン塩酸塩
  • ラノコナゾール
  • ミコナゾール硝酸塩

近所の薬局にある水虫薬は、おおむねこの4種類と言うことです。

水虫市販薬と主成分の対照表は以下のとおりです。主成分ごとに背景色を4色に塗り分けています。

【市販の水虫薬と主成分/副成分の一覧表】
水虫薬の商品名 主成分 副成分
かゆみ止め 浸透力
ブテナロックVα ブテナフィン クロタミトン等
メディータム リドカイン
ラミシールAT テルビナフィン
ラミシールプラス クロタミトン 尿素5%
ダマリングランデ リドカイン
メンソレータムエクシブ リドカイン等
メンソレータムエクシブ10 リドカイン等 尿素10%
ピロエースZ ラノコナゾール クロタミトン
ダマリンL ミコナゾール クロタミトン等 尿素3%

「主成分」の欄に記載してある、ブテナフィン、テルビナフィン、ラノコナゾール、ミコナゾールが、水虫薬のメインの薬効成分(抗真菌薬)です。

その右の「副成分」は、水虫の不快な症状(かゆみ、炎症など)を対処療法的に抑えるなどの効力がありますが、水虫菌を殺菌するものではありません。副成分については、後にあらためて触れます。

水虫菌の種類

水虫の原因となる白癬菌には種類があります。約10種類あると言われます。

参照 》日本皮膚学界HP「皮膚糸状菌(白癬菌)とは何ですか?」

自分の水虫菌が正確にわかれば一番よく効く水虫薬を選ぶことができそうですが、残念ながら、それは簡単ではありません。なぜなら、水虫の患部を肉眼で見ても、菌の種類はわからないからです。

トライアンドエラー方式

このため、街の薬局の薬剤師さんのアドバイスは一般論の域を出ず、あなた個人にフォーカスした最適の水虫薬がどれかを教えてはくれません。

一番よく効く薬を店頭で選ぶのは、そもそも不可能なのです。試しにどれかを使ってみるしかありません。

その薬が効けばそれでよし。効かなければ、また別の薬を試してみる。そういった、トライアンドエラー方式で治療にのぞむことになります。

皮膚科の処方も基本的には同じ

ちなみにこのことは、皮膚科の医院を受診する場合でも同じです。街の皮膚科の医師は、水虫と診断した場合、とりあえず薬を処方して、2週間後にまた来るよう指示します。

2週間後に薬の効果を確認して、症状の改善があれば、そのままその薬を使って治療します。治療効果がなければ、医師は、別の薬に変えてくれます。

効く薬が見つかるまでこれを繰り返します。わたしの場合は2度目の薬があっていたようで、その後、完治に至りました。

市販薬を買って水虫を治療するときは、この「試用、経過観察、変更」のプロセスを、自分の判断でおこなうわけです。
Point2
水虫菌の種類を肉眼で見分けることは不可能です。だから、「一番よく効く水虫薬」をあらかじめ知ることは困難です。

とりあえず2週間使ってみる

どの水虫薬が一番よく効くかは、使ってみなければわかりません。だから、とりあえず評判のよい薬を試しに2週間ほど使ってみて、結果がよければそれでよし。

もしも、

「この薬は自分の水虫には効かないな」

と感じたら、主成分が違う別の薬に変えてみましょう。

Point3
効かないときは、違う抗真菌薬が主成分になっている薬に変えてみる。

「効かないときの変え方」こそが重要

水虫を治療するためには、どの薬を選ぶかよりも、

効かないときにどの薬に変えるか、

の方が重要です。

前述のとおり市販薬の主成分はおおむね4種類です。主成分が同じなら、商品名やメーカーが違っても「同じ薬」です。同じ主成分の薬に変えても効果は大差ありません。

「いろいろな薬を使ってみたが水虫が治らない」という人は、同じ主成分の薬に変えている可能性があります。

その人は、実際には、同じ薬を塗り続けていたわけです。

水虫薬を塗っても効かないときは、主成分が違う別の薬に変える。以下、主成分ごとに代表的な水虫薬を掲載しますので、参考にしてください(人によってベストな水虫薬は違うので、掲載順序はランキングではありません)。

ブテナフィン塩酸塩が主成分の水虫薬

テルビナフィン塩酸塩が主成分の水虫薬

ラノコナゾールが主成分の水虫薬

ミコナゾール硝酸塩が主成分の水虫薬

おすすめはエクシブ10

前項では水虫薬を4つ御紹介しました。では、この4つのうち、どれを最初に試すべきでしょうか。この点でヒントになるのが、

「副成分」

です。

水虫薬には、水虫菌を殺菌する成分(抗真菌薬)のほかに、かゆみ止めや角質軟化剤などの副成分が配合されています。

下の表は、市販の水虫薬の副成分を整理したものです(冒頭の表の副成分の欄を抜き出しています)。

【市販の水虫薬の副成分比較表】
水虫薬の商品名 かゆみどめ 浸透力強化
ブテナロックVα クロタミトン等
メディータム リドカイン
ラミシールAT
ラミシールプラス クロタミトン 尿素5%
ダマリングランデ リドカイン
メンソレータムエクシブ リドカイン等
メンソレータムエクシブ10 リドカイン等 尿素10%
ピロエースZ クロタミトン
ダマリンL クロタミトン等 尿素3%

特徴的なのは、「尿素」を配合している3つの水虫薬です。

おすすめの水虫薬はエクシブ10

水虫は完治しにくい病気です。完治が困難な理由は、水虫菌が角質深くまで侵入していて、薬が届きにくいからです。

尿素10%配合で角質浸透力の強いエクシブ10

副成分の一覧表をもう一度みてください。

【市販の水虫薬の副成分比較表】
水虫薬の商品名 かゆみどめ 浸透力強化
ブテナロックVα クロタミトン等
メディータム リドカイン
ラミシールAT
ラミシールプラス クロタミトン 尿素5%
ダマリングランデ リドカイン
メンソレータムエクシブ リドカイン等
メンソレータムエクシブ10 リドカイン等 尿素10%
ピロエースZ クロタミトン
ダマリンL クロタミトン等 尿素3%

メンソレータムエクシブ10だけが、皮膚への浸透力をアップする尿素を10%も配合しています。

この尿素の量は、一般的な保湿クリーム(ハンドクリーム)なみの含有量です。たとえば資生堂のハンドクリームがちょうど尿素10%配合です。

尿素で角質が柔らかくなれば、水虫薬の主成分(殺菌成分)が皮膚の深部まで浸透しやすくなります。

水虫の症状が進行している場合、皮膚の深部まで水虫菌が侵入しています。その水虫菌を駆除するには、尿素配合で浸透力が高いメンソレータムエクシブ10が、おすすめです

Point4
浸透力で選ぶなら、おすすめはエクシブ10。

なお、エクシブには、かゆみ止めのリドカインも配合されています。

リドカイン(かゆみ止め)で症状を緩和しつつ、尿素の作用で主成分(テルビナフィン)を皮膚に浸透させ、じっくり殺菌するイメージです。治療期間は3ヶ月は必要です。

しばらく使って改善が見られなければ、さきほどご紹介したとおり、主成分の違う別の水虫薬に変えて、治療を継続してください。エクシブの主成分はテルビナフィンです。したがって、テルビナフィン以外の主成分の水虫薬、たとえばダマリンLに変えて、再挑戦することになります。

水虫薬の形態について

市販の水虫薬には、チューブ入りのクリーム剤とボトル入りの液剤があります(スプレー式は液剤のバリエーションです)。さらに、街の薬局では売っていませんが、皮膚科では錠剤タイプの水虫薬を処方することもあります。

クリーム剤と液剤の比較

それぞれの特徴は、次のように言われています。

  • クリーム剤:普通の水虫、じゅくじゅく水虫に使用する。
  • 液剤・スプレー:かさかさの水虫に使用する。
  • 錠剤(処方薬):爪水虫を体の内側から治療する。

さきほど御紹介したエクシブやラミシールにも、クリーム剤、液剤そしてスプレー式があります。

医師が推薦するのはクリーム剤

皮膚科で処方されることが多いのはクリーム剤です。

わたしは過去に何人もの皮膚科医から水虫薬の処方を受けましたが、すべてクリーム剤でした。皮膚科の専門医の著書でも、クリーム剤が推薦されています。塗りやすく、ベタつかず、浸透しやすいのだそうです。

【「水虫を完全に治す本」比留間政太郎著より】

 

私が患者さんにすすめるのは、クリーム剤です。クリーム剤には、

  1. 見た目がテカテカせず、きれいである
  2. 軟膏ほどベタベタせず、石けんを使わなくても水で洗い流せる
  3. 薬の伸びがよく、少量で広い面積をぬることができる
  4. 角質層への浸透率がよい

などのメリットがあります。

水虫薬の形態で迷ったら、クリーム剤を選んでおけばよいと思います。おすすめは、さきほど御紹介したメンソレータムエクシブ10クリームです。

飲み薬(錠剤)の使用は慎重に

かかと水虫や爪水虫の人は、厚い角質の深部に水虫菌が侵入しているので、皮膚の表面から薬を塗っても患部まで浸透しません。

このため、爪水虫の治療には飲み薬が使われます。

しかし、水虫用の飲み薬は日本国内の薬局では市販されておらず、皮膚科の医師に処方してもらう必要があります。

もしも病院に行きたくないなら、海外から通販で個人輸入することになります。個人輸入は、代行業者さんを利用すれば簡単です。日本語で手続きできます。

ただし、水虫用の飲み薬には副作用があるため、用法用量を勉強して慎重に使用することが必要です。

Point5
爪水虫には、飲み薬(錠剤)があります。

水虫用の飲み薬(ラミシール錠)

爪水虫の治療によく使われるラミシール錠の個人輸入リンクを張っておきます。

ラミシール(Lamisil)個人輸入用 250mg × 28錠(約1カ月分)

リンク先の商品説明(用法、効果、注意事項、副作用など)をよく読んで慎重に検討してください。

輸入価格は為替レートによってつねに変動するため、下のバナーから販売サイトで直接確認してください。

水虫の完治を目指して頑張ってください。