ブテナロックVαについて
ブテナロックVαは久光製薬が販売する水虫薬です。
主成分はブテナフィン塩酸塩
水虫がある足の皮膚(角質層)には、水虫の原因菌である白癬菌が住んでいます。「ブテナフィン塩酸塩」は、この白癬菌の細胞膜を破壊し、殺菌します。
薬効成分が皮膚に長く滞留するので、1日に1回患部に塗布するだけで効果があるそうです(メーカー公式サイトより。以下同様)。
最近の水虫薬は、皮膚に滞留する時間が長く設計されているため、1日に1回だけですむ薬が多くなっています。
かゆみにも
マレイン酸クロルフェニラミン:かゆみに直接作用します。
塩酸ジブカイン:かゆみの信号が脳に伝わるのをブロックします。
クロタミトン:かゆみの刺激を散らします。
ℓ‐メントール:皮膚にひんやりした清涼感を与えます。
水虫の足のにおい
ブテナロックは、抗菌剤イソプロピルメチルフエノールの作用で、足の臭いの元の細菌を退治します。
水虫薬のタイプ
ブテナロックVαは、クリームと液、どっちがよいの?
ブテナロックVαには、チューブ入りのクリーム剤、ボトル入りの液剤、そしてスプレータイプの3種類があります。
えみさん自分の水虫の状態によって使い分けてください。
患部が湿っているジュクジュク型ならクリーム剤、乾燥してカサカサになっているなら液剤がおすすめよ。
ジュクジュク型/湿った水虫 クリーム剤 カサカサ型/乾いた水虫 液剤 クリーム剤とは、油脂などに薬効成分を練りこんだものです。いっぽう液剤は、アルコールなどの溶液に薬効成分を溶かしたもの。
クリーム剤のほうが皮膚への刺激が弱いので、皮膚の損傷がひどいジュクジュクタイプの水虫に適しています。
一方、液剤は、乾燥した肌への浸透力が強いので、カサカサ型には液剤タイプの水虫薬が向くといわれます。
水虫薬の塗り方・治療期間
ブテナロックの塗り方
水虫菌は、目で見てわかる患部以外にも、足の広い範囲に広がって棲息しています。
だから、少なくとも足の裏全体と、指の間、足の側面には、症状が出ていなくても水虫薬を塗る必要があります。
足全体の水虫菌を一気に退治しないと、残った水虫菌によって、いずれまた再発します。
いつも足を清潔に
水虫薬を塗る前には、足をきれいに洗って、脂分とアカを落としてください。
治療期間は3ヶ月が目安
水虫が完治した状態というのは、足の角質の深部まで完全に水虫菌を駆除できた状態です。
足の裏の角質は皮膚の深部で日々新しく生成され、皮膚表面では古くなった角質がアカになって剥がれ落ちています。
約3ヶ月で、角質を構成する細胞がすっかり新しく入れ替わります。その3ヶ月の間、薬を塗り続けることによって、水虫菌がいないクリーンな皮膚を手に入れることができるのです。