ラミシールの効果的な使い方-クリームと錠剤(飲み薬・ラミシール錠)

2018年4月13日

ラミシールの市販薬

水虫の治療薬「ラミシール」の入手方法は2つあります。ひとつは、病院で医師に処方してもらう方法(処方薬)。もうひとつは、一般の薬局で購入する方法です(市販薬)。

市販薬でも使い方がよければ完治も可能です。なぜなら、市販薬も医師が処方する水虫薬も、薬効成分は同じだからです。

ただし、ラミシールにもいくつかタイプがあり、使い分けが必要です。皮膚科で水虫薬を処方してもらうときは、医師が判断して適切なタイプの水虫薬を処方してくれますが、市販薬で水虫治療をするなら、その判断を自分でしなければなりません。

市販薬も処方薬も成分は同じ

現在、水虫の原因である白癬菌を殺菌する有効成分はいくつかあります。ラミシールで使われている有効成分は「テルビナフィン塩酸塩」です。

テルビナフィン塩酸塩は、水虫の正体である真菌(カビの一種)の細胞膜を破壊する作用があり、水虫のほか、陰部(外陰部・性器)のカンジダ症やタムシ、シラクモなどの感染症の治療薬としても使用されます。

この「テルビナフィン塩酸塩」を主成分とする水虫薬の商品名が「ラミシール」です。CMなどで名前を聞いたことがあると思います。

スイスに本部を置く世界最大の医薬品会社「ノバルティス」(ノバルティスファーマ)が製造しています。

「ラシミール」と表記してあることがありますが、これは誤記です。正しくは「ラシール」です。

わたしが水虫治療のために訪れた皮膚科で処方されたのも、この「ラミシール」でした。

下の写真は処方薬の「ラミシール・クリーム」です。実際にわたしが処方されたものです。わたしはこの薬を4カ月塗って、長年の水虫を完治させました。

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医師の処方と同じ成分の薬を、街の薬局やAmazon、楽天などで買えます。

ラミシールは一般の薬局でも市販されており、医師の処方箋がなくても購入できます。Amazonや楽天でも普通に売っています。

ネット通販で簡単に購入したものでも、有効成分は皮膚科の医師が処方する薬と同じで、「テルビナフィン塩酸塩」です。したがって、正しく使用すれば水虫治療の強い味方になります。

ラミシールのタイプ(形状)

ラミシールには、塗り薬(外用薬)と飲み薬(錠剤・内服薬)があります。塗り薬はさらにクリームと液の2タイプがあります。クリーム剤と液剤は、副成分の違いによって、ぞれぞれ「AT」と「プラス」の2商品があります。

水虫治療に一番よく使われるのは塗り薬で、とくにクリーム剤がよく利用されます。いっぽう飲み薬は、塗り薬では治りにくい爪水虫や、角質の厚いかかと部分の水虫など、特殊な水虫の治療に使われます。

じゅくじゅく水虫にはクリーム剤、かさかさ水虫には液状の水虫薬

塗り薬の種類について

クリーム剤と液剤の違いを説明します。

ラミシールクリーム(クリーム状のラミシール)

クリーム剤とはどういうものか?

クリーム剤は、薬効成分を脂肪性の溶剤に練りこんだものです。市販薬のラミシールクリームの場合、薬効成分「テルビナフィン塩酸塩」は全体の1%(重量比)で、あとの99%はワセリンなどの溶剤が占めています。

どういう症状のときに使うか

水虫が悪化して皮膚が裂けたり、白くふやけたり、ジュクジュクしている場合は、皮膚への刺激が弱いクリーム剤を使うことが多いようです。

わたしはこの状態で処方されました

わたしが受診した皮膚科では、指のまたの皮膚が裂けている部分に塗布するためにラミシールクリームを処方されました。そのときの患部の状況は下の写真のとおりです。

左足小指薬指間

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左足薬指中指間

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このように皮膚の損傷がひどかったので、刺激の弱いクリーム剤を処方されたのだと思います。

わたしの場合は、クリーム剤が合っていたようで、完治にいたりました。みなさんが治療をする際は、ご自分の水虫の患部をよく観察して、どのタイプのラミシールが合うのか考えてください。

なお、使ってみてあとから変更しても別に構わないようです。タイプは違っても中身の成分は同じですから、さほど厳密に考える必要はありません。

ラミシールは4種類

市販のラミシールは4種類あります。順にご紹介します。

処方薬と同じ成分のラミシールAT

「ラミシールクリームAT」には、主成分のテルビナフィン塩酸塩が1%含まれています。水虫菌の殺菌成分のみの薬です。医師が処方するラミシールクリームと同じ成分です。

主成分以外の「かゆみ止め成分」や「消炎成分」などは配合されておらず、市販のラミシールの中では一番安価です。

かゆみが強い場合はラミシールプラス

ラミシールクリームプラスは、ラミシールクリームATの姉妹品です。ラミシールクリームATに、「かゆみどめ」や「消炎作用」のある成分を配合した製品です。一般の薬局で購入できます。価格はラミシールクリームATの約1.5倍します。

かゆみが酷かったり皮膚が炎症を起こしている場合は、最初の一週間程度は「ラミシールクリームプラス」を使用することを、製剤メーカー側は推奨しています。

最初はメーカーの推奨に従ってラミシールプラスを使い、かゆみや炎症が治まったら、安価なラミシールATクリームに切り替えればよいと思います。

どれを使えばよいかわからないときは、とりあえず安い「ラミシールATクリーム」を買ってためしてみればよいと思います。

ラミシール液(液状のラミシール)

液剤とは、水やアルコールの溶剤に薬効成分を溶かした液状の薬です。皮膚がカサカサに乾いて荒れているときには、浸透性の高い液状の水虫薬を使うとよいそうです。

液状のラミシールも、一般の薬局で市販されています。クリーム剤と同じく、殺菌成分だけのラミシールAT液と、かゆみ止めや消炎成分を加えたラミシールプラス液の2種類があり、値段はラミシールプラス液の方が高いです。

ラミシールAT液

殺菌成分(テルビナフィン塩酸塩)のみの薬です。かゆみ止め等は配合されていません。

ラミシールプラス液

テルビナフィン塩酸塩のほかに、「かゆみ止め」などの副成分が配合されています。

ジェネリックのラミシール

治療費用を抑えたいなら、ラミシールのジェネリック薬を使う方法もあります。ラミシールはすでに薬効成分の特許が切れているので、ノバルティスファーマ以外の製薬会社が、同じ薬効成分を使った安価なジェネリック薬を製造しています。

ジェネリックのラシミールは30gのチューブで販売されています。

ジェネリックラミシールクリーム(30g)

30gのチューブ一本で3週間使えるので、3カ月だと4本で4500円。薬局で買うラミシールの3分の一程度の費用で済みます。

 

ラミシールの飲み薬(ラミシールの錠剤)

角質の奥に白癬菌が深く入り込んだ「かかと水虫」や「爪水虫」は、表面から薬を塗布しても完治が困難です。このような「かかと水虫」や「爪水虫」の治療には、病院では水虫薬の飲み薬(錠剤)が処方されます。

この水虫用の錠剤(ラミシール錠など)は、身体への影響が大きいため、日本国内では市販薬として販売されていません。処方箋がないと国内の薬局では買えません。

したがって、「爪水虫」や「かかと水虫」がひどく、塗り薬では完治できない場合には、皮膚科を受診して飲み薬(錠剤)を処方してもらう必要があります。

どうしても病院に行く時間がとれず、自分で購入したい場合には、個人輸入の形で海外から購入することもできます。その場合は自己責任で使用することになります。紹介サイトに用法・容量・副作用などが書いてありますので、よく読んで考えてみてください。

ラミシール(Lamisil)個人輸入用 250mg × 28錠(約1カ月分)

自分の水虫の状態にあった薬を選択して、効果的な治療に努めてください。

 

ラミシールの治療期間、完治までの費用

人間の皮膚の表面では、古い角質が垢になって剥がれ落ち、深い層で新しい皮膚が生まれて、細胞が入れ替わっています。皮膚の細胞が新しく入れ替わることを「ターンオーバー」と言います。

ターンオーバーの周期は約3カ月。つまり、3か月たてば、皮膚は全部新品になります。したがって、この3か月のあいだ新しい細胞への水虫菌の感染を防止すれば、古い細胞に巣くう水虫菌(およびその死骸)は、アカと一緒に体から出ていき、水虫は完治します。

つまり、水虫の最低治療期間は、3ヵ月ということになります。

水虫薬は足全体に塗る

水虫菌は症状が出ていない場所にも潜んでいるので、水虫薬を使うときは足の指の間、足の裏、側面など足全体に塗布しないと意味がありません。

塗り薬は、飲み薬のように全身に効果があるわけではなく、塗布した部分の水虫菌にしか作用しないので、塗り残しの部分があると、後日、水虫が再発する可能性があります。

参考までに、わたしが皮膚科でラミシールクリームと一緒にもらった塗り方のパンフレットをのせておきます(クリックで拡大します)。水虫薬を塗るべき場所が赤の斜線で示されているので、参考にしてみてください。

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わたしの主治医は、水虫の症状が出ていない方の足にも塗布するとなお良いと言いました。私は、左足が水虫でしたが、2日に一度は右足にも塗りました。

このとおりに治療を実行すると、10g入りのラミシールクリームが約1週間弱でなくなります。3カ月だと12本。市販薬のラミシールクリームは約1000円なので、完治までに必要な費用は約12000円です。

1万円以上の出費は痛いですが、水虫が完治した後は本当に快適になるので、頑張って完治を目指してください。

もしも費用的に負担が大きいなら、ジェネリック薬の利用や、健康保険が使える処方薬の利用も検討されるとよいと思います。